タイトル 折り紙ヒコーキ進化論
著者 戸田拓夫
発行所 日本放送出版協会
定価 640円+税
ほとんどの人が一度は作ったことがある折り紙ヒコーキ。この本を読んで作れば今までの倍の距離そして倍の時間、紙ヒコーキを空中に飛ばせることが出来るでしょう。
この本は大学時代にいきなり原因不明の病気にかかり、ほとんど寝たきりだった戸田卓夫さんが静養中に一冊の紙ヒコーキの本と出会いそこから紙ヒコーキにはまり、紙ヒコーキを通じて経験した体験などが書いてある本になります。特に第4章、第5章ではどうやったら紙ヒコーキが長く遠くに飛ばせることができるかや、紙ヒコーキの正しい飛ばし方、持ち方、そして9種類の代表的な紙ヒコーキの折り方が書いてあります。
他にも紙ヒコーキの大会のことや、紙ヒコーキを宇宙空間に飛ばして地球に帰還させるなど紙ヒコーキのことについて盛りだくさんの一冊になっています。
特に印象に残っているのは、戸田さんがオリジナル紙ヒコーキの折り方を思いつくのは気合をいれて考えながら折っている時よりも、深夜の1,2時の眠たくなる時間のほうが頭の中から雑念が消えてよくアイデアを思いついていたという話の時です。新しい紙ヒコーキを作るのは折る角度、幅、などを少しずつ変えていく地味な作業でとても大変です。戸田さんはこれまでに自作機が500種類近くになっていて今までに5万機くらいは作ったと書いてありました。そんな戸田さんの紙ヒコーキに対する思い考えが詰まったとても素晴らしい一冊です。
ぜひ一度読んで自分で紙ヒコーキを作ってみてはいかがでしょうか。