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本の紹介をしています。

火車 感想

タイトル 火車

著者 宮部みゆき

発行所 株式会社 新潮社

定価 857円+税

 

宮部みゆきさんの代表的なミステリー小説の一つです。私はこの本をきっかけに宮部みゆきさんのミステリー小説にはまりました。

 

あらすじは、足にけがを負い、休職中の刑事本間俊介のところに亡き妻の親戚の栗坂和也が相談しに訪ねに来るところから物語は始まります。相談内容は婚約中の相手が突然何の連絡もなく、姿を消したので探してほしいというものでした。最初はあまり捜査に乗り気ではない本間俊介ですが、聞き込みや、情報など調べていくうちにとんでもない相手であることが分かりこれを推理そして謎をといていく話です。

 

刑事が捜査を進めていき少しずつ謎がとけたり、聞き込みを行いわずかな手がかりから婚約者の素性を暴いていく手順などがとてもリアルに書いてあり、本当の刑事さんもこんな風に少しずつ調査を進めていくんだろうなと思いました。

 

まだ読まれていない方にはおススメの一冊です。

折り紙ヒコーキ進化論 感想

タイトル 折り紙ヒコーキ進化論

著者 戸田拓夫

発行所 日本放送出版協会

定価 640円+税

 

ほとんどの人が一度は作ったことがある折り紙ヒコーキ。この本を読んで作れば今までの倍の距離そして倍の時間、紙ヒコーキを空中に飛ばせることが出来るでしょう。

 

この本は大学時代にいきなり原因不明の病気にかかり、ほとんど寝たきりだった戸田卓夫さんが静養中に一冊の紙ヒコーキの本と出会いそこから紙ヒコーキにはまり、紙ヒコーキを通じて経験した体験などが書いてある本になります。特に第4章、第5章ではどうやったら紙ヒコーキが長く遠くに飛ばせることができるかや、紙ヒコーキの正しい飛ばし方、持ち方、そして9種類の代表的な紙ヒコーキの折り方が書いてあります。

他にも紙ヒコーキの大会のことや、紙ヒコーキを宇宙空間に飛ばして地球に帰還させるなど紙ヒコーキのことについて盛りだくさんの一冊になっています。

 

特に印象に残っているのは、戸田さんがオリジナル紙ヒコーキの折り方を思いつくのは気合をいれて考えながら折っている時よりも、深夜の1,2時の眠たくなる時間のほうが頭の中から雑念が消えてよくアイデアを思いついていたという話の時です。新しい紙ヒコーキを作るのは折る角度、幅、などを少しずつ変えていく地味な作業でとても大変です。戸田さんはこれまでに自作機が500種類近くになっていて今までに5万機くらいは作ったと書いてありました。そんな戸田さんの紙ヒコーキに対する思い考えが詰まったとても素晴らしい一冊です。

ぜひ一度読んで自分で紙ヒコーキを作ってみてはいかがでしょうか。

汗をかけ恥をかけ文をかけ 感想

タイトル 汗をかけ恥をかけ文をかけ

著者 渡辺道治

発行所 株式会社 東洋館出版社

定価 1800円+税

 

この本は現役で教師をしている渡辺道治さんの教育現場での実体験や教育という仕事に携わって感じたことなどが書かれている本になります。

最初この本を知り合いから勧められた時は、教育とは無関係の仕事をしているのであまり僕は読む気になりませんでした。ですが読み進めていくうちに、自分の生活の中に取り入れることができる考え方や子供との接し方などとても勉強になる一冊になりました。特に印象に残っているのは質量転化の嘘というテーマのところです。質量転化とは簡単にいうと積み重ねた量がいずれ質に変わるから最初は質を追い求めるのではなく量をこなそうというものです。ですが、これにはいくつかの嘘があります。例えば人間生きている限り字を書き続けますが、未だに字が汚い知り合いがいます。書けば書くほど上手になるのが質量転化の法則になるわけですが、この人は一向に上手くなりません。

これは下手な字を書いていることを「作業」にしているのでいくら字を書いても上手くならないのです。毎回字を書くときに意識して字をきれいに書くように心がけていればきっと上手くなるはずです。この明確な目標を持ってすることを本の中では「稽古」と呼んでいます。なので何も意識せずに字を書いているだけでは、ただの「作業」であり、単純な手指の運動にすぎないそうです。これを見た時、自分が無意識に「作業」にしていることが頭に中に浮かんでとてももったいないことをしているなと思いました。

 

若手教師の方や子供との接し方に悩んでいる人には特に良い一冊だと思います。

一生ブレない自分軸の身につけ方 感想

タイトル 一生ブレない自分軸の身につけ方

著者 森田市郎

発行所 株式会社 鴨ブックス

定価 1500円+税

 

僕はこの本に本当の自分軸、価値観とは何か見つけるヒントをもらいました。

 

自分の本当にやりたいことや自分軸とは何かという系統の自己啓発本を多少は読んできましたが、中々しっくり自分の中でくるものがありませんでした。ですが、この本を読んで一番僕の中ではしっくりきました。第1章では自分軸を見つけたら何がいいのか、どのように自分の人生が変わっていくのかが説明していあります。第2章で価値観とは何か、価値観のよくある勘違い、価値観の見つけ方が説明してあります。第3章では才能について説明してあり、才能の見つけ方や、才能のよくある勘違い5つなどが説明しています。個人的にはこのパートが1番自分にしっくりきて自分軸というものに関して少し前ずつ理解できるようになりました。最後に第4章では目標の作り方、目標から行動に移していく方法などが説明しています。

 

この本を読んで感想は、字が大きく1ページ以内に書いてある文字数もそんなに多くないので、読みやすいです。また中盤で実際に自分自身の体験や思いを書くシートがあり、最後まで飽きずに読むことが出来ました。また、シートを書くときに少しわからないときは次のページなどにヒントや例文なども載っているので、参考にしてみるのもいいなと思いました。今の現状に納得いっていないけど、どうしたらいいのかわからない人や自分の本当にやりたいことがわからない人にはおススメの一冊になると思います。

 

人生リセット旅 感想

タイトル 人生リセット旅  ~28歳で会社を辞めて、疎遠な妹と憧れの国へ旅に出た~

著者 小山 優美

発行所 株式会社 幻冬舎

定価 1500円+税

 

皆さんはやりたい事を何かのせいにして諦めていたり、後回しにしていませんか?

 

この本は29歳の時に7年間働いていた会社を辞めて、疎遠になっていた妹と旅に出る小山優美さんの体験談を書いた本です。まずマルタ共和国に一人で留学に行き、その後妹と合流して、イタリア、クロアチアオーストリアチェコ、ドイツ、アラブ首長国連邦、インド、モルディブを旅します。そこで体験した日本では考えられない出来事や、ハプニングが書いてあり、改めて国が違えばルールやマナー、日本では当たり前と思っていることが全然違っていたりするんだなと思いました。

7年間働いていた会社を辞めて、留学、旅に行った小山さんの行動力、思い切りの良さは見習うべきだなと思いました。

 

この本を読んで私は自分のやりたいことに対してを言い訳して後回しにせずに、実行できるように努力しよう思いました。やはり人生一度ですし、死ぬ前にやり残したことを思いながら死にたくありません。仕事、子供の事、お金の問題など人それぞれあって、中々難しい人もいるかもしれませんが、言い訳をするのは簡単です。少しでも自分のやりたいことを実現できるように一歩踏み出すことが大切だなと思いました。

私はイタリアのベネチアに行ってみたいと思いました。ベネチアは水の都と呼ばれていて日本ではなかなか見ることにできない風景に出会えると思ったからです。

なかなかやりたい事に対して一歩踏み出せない人はこの本を読んで背中を押してもらってはいかかでしょうか??

 

嫌われる勇気 感想

タイトル 嫌われる勇気 −自己啓発の源流「アドラー」の教え−

著者 岸見一郎 古賀史健

発行所 ダイヤモンド社

定価 1500円+税

 

みなさんはアドラー心理学を知っていますか?私はこの本を読むまで名前すら聞いたことがありませんでした。アドラー心理学とは心理学の三大巨頭と称されるアルフレッド・アドラーの思想です。オーストリア出身の精神科医、アルフレッド・アドラーが20世紀初頭に設立した全く新しい心理学のことでその創始者の名前をとってアドラー心理学と読んでいます。

この本は基本的に青年と哲人の対話で物語が進んでいきます。

まず青年は哲人が、人は変われる、世界はシンプルである、誰もが幸福になれる、という青年にとって到底受け入れることが出来ない噂を流してるのを聞いて、哲人を訪ねるところから始まります。青年は哲人が唱えていることとは全く逆の例えや物事を哲人に疑問としてなげかけます。その疑問に対して、哲人が一つ一つアドラー心理学を用いて論破、そして青年にアドバイスを送り青年は反抗しつつも少しずつそれを受け入れていきます。

私が一番印象に残っているところは、ほんとうの自由とはなにかという章で哲人が「自由とは他者から嫌われることである」といったところです。少なくともこの本に興味をもった人の中にはこの本のタイトル「嫌われる勇気」に惹かれた人が多くいると思います。わざわざ嫌われるような生き方をしろ、とか、悪事を働いて嫌われろということことではなく、他者が私のことを嫌うかどうかは他者が決めるのであって私はそこに介入できないということです。最初に読んだときは本の青年と同じように何をこの人は言っているか理解できないなと思いましたが、読み進んでいくうちに少しずつ自分の中で嚙み砕いて理解できるようになりました。他にも第二章の「すべての悩みは対人関係の悩みである」や「健全な劣等感」など人間誰しもが持っている悩みを解決、緩和してくれる内容がたくさんあります。今人間関係や人生に悩んだり行き詰っている人などおススメの一冊です。

 

虚ろな十字架 感想

タイトル 虚ろな十字架

著者 東野圭吾

発行所 株式会社 光文社

定価 1500円+税

 

この本の物語は、物心つく前に母親をなくした井口沙織と同じ中学校の1つ上の先輩仁科史也が出会いお互いが惹かれあっていくところから始まります。

ペット葬儀会社で働く中原道正のもとに、一人の刑事が訪ねてきます。要件は数年前に離婚した元妻浜岡小夜子が殺されたという内容のものでした。この二人は子供を空き巣犯に殺された過去を持ち、それが原因で数年前に離婚したのでした。殺人事件の内容は人通りが少ない路地でいきなり刺されて持っていたカバンが盗まれたという内容でした。離婚後全く連絡も取りあっていなかった中原道正は何も身に覚えがありません。ですが、元妻の実家にお線香をあげに行った際に、元妻の両親から離婚してから殺される前までの浜岡小夜子がどのような仕事、活動をしていたかを知り物語が動いていきます。フリーライターとして、万引き依存症の人達ことを記事に書き、そしてその人達が更生することが出来るようにしていたこと、殺人事件で家族を失った人たちの相談にのったり、支援したりする団体に所属していたこと。自分の知らない期間の元妻の行動を調べていくうちに様々なことが判明していきます。

話は変わり、慶明大学医学部付属病院に勤務している仁科史也とその妻の仁科花恵、そして二人の間には子供がいます。ある日妻の仁科花恵の父町村作造が人を殺して警察に捕まります。夫仁科家はすぐに離婚するように仁科史也に話をしますが、聞く耳をもたないどころか親子の縁をきりたいと言い出します。妹の仁科由美はその場をなんとか鎮めますが、兄がとても必死になっていること、子供が全く兄仁科史也に似ていないことなど納得できない部分がとても気になっていきます。

この登場人物がどのように関係して、どのような結末を迎えるのか、ぜひ読んでみてください。

私は東野圭吾さんの作品が好きで、今までに20冊以上は読んできました。その中でも一番衝撃を受けた作品が「虚ろな十字架」です。この作品の中で日本の死刑制度に触れるところが何度かでてきます。殺人犯を死刑にするべきだが、死刑にしたところで殺された人が戻ってくるわけではない。でもそうでもしないと残された遺族の気持ちはどうすればいいのか。私自身もこの本を死刑制度を廃止にするべきか、しないべきか考えました。ですが、それはどちらの選択肢をとっても全員が納得するものではないと思ました。

もし少しでも興味がでてきたかたは是非読んでみてください。