タイトル 運動脳
著者 アンデシュ・ハンセン
訳者 御舩 由美子
読み始めたその瞬間から運動したくなる一冊です。
こちらの本はスウェーデンの著者 アンデシュ・ハンセンさんが2年の歳月費やして書かれた本を日本語に訳してあります。母国語スウェーデンでは、67万部以上も売れており、運動が脳や体に与える影響を様々な実験、分析、研究、科学の力で証明してくれます。
なぜ運動することは、体だけでなく脳にもいい影響をあたえるのか、運動することはストレスを軽減する最も有効な手段であること、運動することは集中力アップにつながること、運動はうつ病を改善し、記憶力を高める、さらにはアイデアをひらめくことができるようになると信じられないくらいメリットがあります。
そして本書の冒頭にも書いてありますが、運動の習慣があると、なんと新型コロナウィルスに感染して集中治療を受けるリスクが約50%も減るのです。
またランナーの方でしたら一度は聞いたことがある『ランナーズハイ』。
この現象は実在し、そのときの脳内の状態、なぜ『ウオーキングハイ』はないのかとランナーにはとても興味のある話題にも触れています。
運動することがなによりも特効薬となりうるのではないかと思います。
この本の中では運動といっても特にランニング(有酸素運動)が脳に与える影響が大きいと書いてあります。
私は趣味がランニングで今でも週4回くらいの頻度でランニングをしていますが、この本を読んでから、更にランニングが好きになりました。最初読み始めた時には、少し大げさに書いているのだろうと思っていましたが、様々な研究結果による裏付けされたデータなどを読んでいくうちに、運動が脳や体にとても良い影響を与えていることがわかりました。途中脳の構造や少し難しい言葉などでてきますが、丁寧に説明されており、理解がしやすかったです。またどのくらいの頻度でどのくらい強度の運動をどのくらいの時間したほうが良いのか書いてあり参考になりました。
これから運動を始めよう、または運動をしている人にもおススメの一冊になると思います。